KANZAKI COFFEE ROASTING PLANT

産地について

産地によってさまざまな味わいが生まれる珈琲豆。
その年その年の旬な素材(生豆)を厳選して仕入しています。
※販売中の豆の種類は常時異なりますのでご購入時にお尋ねください。

  • 生産地ブラジル

    Brazil

    産地の特性

    世界最大の珈琲生産地。ミナスジェライス州を主にムンドノーボやイカツなどのアラビカ種を栽培している。酸味が少なめでボディーは重く甘味が強い。チョコレートやナッツ系のフレーバー。

    店主のひとこと

    1989年より日本へ直接輸出を開始した下坂氏のカルモシモサカは、甘味やコクが凝縮された良質な珈琲豆で日本全国の自家焙煎店に長く愛されていた。記憶に残る味であった。

  • 生産地インドネシア

    Indonesia

    産地の特性

    ロブスタ種が大部分を占める世界でもトップクラスの生産量を誇る。スマトラ式で精製した珈琲は重厚なコク、土、木のような臭い、スパイシーで酸味は少ない。

    店主のひとこと

    倉敷市の珈琲屋さんで飲んだ珈琲が、フレッシュ、砂糖を入れず初めて美味しいと感じた珈琲であった。その珈琲こそインドネシアのマンデリンであり、店主が一杯ずつ手挽きミルで豆を挽き、ネルドリップする珈琲は、ロイヤルコペンハーゲンのカップにアーモンドが付き、店内はクラシックが流れていた。

  • 生産地グァテマラ

    Guatemala

    産地の特性

    アンティグアをはじめとして主に8つの産地からなり、甘味が強い、フルーティー、複雑、口当たりが軽い、重厚、チョコレートのようなコクがある等極めて豊富な産地ごとの味わいを楽しめ、どれも爽やかな酸味がある。

    店主のひとこと

    アンティグアのリカルド氏のサンタクララ農園のナチュラル珈琲との出会いはたいへん印象深く、香りが強く、イチゴ風味の複雑な味わいが心地よく、現在も毎年ラインナップしている。

  • 生産地コロンビア

    Colombia

    産地の特性

    生産量は世界上位で、山々が広がり多種多様な微気候が形成された環境から生まれる珈琲はユニークな質である。明確に定義された生産地域があり、重厚なチョコレート、ジャムのように甘くフルーティー等フレーバーの幅が広い。

    店主のひとこと

    以前このようなネーミングの豆があった。「鍋島家? いえ、ナブシマケ」ついつい購買意欲が湧いてくるのだが、シエラネバダのナブシマケ村のアラワク・インディアン達によって栽培された聖なるティピカはオーガニックではあるがバランスの優れた美味な味わいであった。

  • 生産地コスタリカ

    Costa Rica

    産地の特性

    生産者のほとんどが小規模もしくは中規模の農園を所有するいわゆるマイクロミルの増加で、独自の精製方法で生産されている。豊かな酸味、苦味は控えめで濃厚な甘みと深いコクが特長。

    店主のひとこと

    深煎りで苦味一辺倒であった自分が、複雑な甘さと洗練された酸味にとても楽しむことができた初めての珈琲こそコスタリカのレーチェハニーという珈琲であった。

  • 生産地パナマ

    Panama

    産地の特性

    中米で珈琲産業に多大な影響を与えた農園エスメラルダ。ベスト・オブ・パナマの品評会でゲイシャと呼ばれる独特な品種で世界最高の価格をつけた。柑橘系で花のような香り。さっぱりとして繊細である。

    店主のひとこと

    2011年に東京ビックサイトで開催されたSCAJのパナマブースで飲んだドンパチ農園のゲイシャのナチュラルはこれまでに味わったことがない美味な珈琲として記憶に残っている。

  • 生産地エチオピア

    Ethiopia

    産地の特性

    世界の珈琲生産国の中で最も魅力的な国。独特で多彩な香りを放ち、優雅でフルーティー、複雑感を醸し出す。農園の形態は少なく、フォレスト、ガーデン、プランテーションの3種類に生産システムが分かれる。

    店主のひとこと

    生豆の臭い、焙煎して珈琲豆をミルで挽いたその瞬間から香りが広がり、さらにドリップ時に湯を注いでいくと湯気とともに香りが一段と広がってくる。まさに魅惑の珈琲である。

上記以外の中南米、アフリカ、アジアなど数十種類の珈琲豆を取り扱いしています。

焙煎について

珈琲の味は原料である生豆のよし悪しでほぼ決まると言われています。確かにその通りであることは間違いありませんが、焙煎がお粗末では、よい生豆も、よい珈琲には決してなりません。

ひと昔前と比べ、誰しもが高価な生豆や焙煎機がいとも簡単に購入できる時代ですが、この焙煎ばかりは、ただその生豆や焙煎機を使って煎ればよいということにはなりません。同じ生豆を使っても焙煎機、ロースターが違うと、焙煎された珈琲豆の味はそれぞれまったく違う味わいの珈琲豆となります。

生豆にはさまざまな国々、さまざまな品種、そしてさまざまな精製方法が存在し、焙煎についても何段階もの方法があります。珈琲豆の知識を十分に身につけながら、生豆を見極める眼を養うとともに、焙煎の技術向上、そしてベストな焙煎を再現していく。それぞれの生豆の栽培地特性(テロワール)を最大限に表現できる焙煎をすることが大切だと考えています。

当焙煎所では生豆カラーグラデーション等で生豆を見極めながらサンプリングを重ね、味の変化をカッピングし同時にそれぞれの生豆ごとに焙煎データに記録して味の再現性を高めています。
珈琲豆の味作りは今後もさらに焙煎の技術とセンス、そしてロースターの味覚に大きく関わると思われます。

焙煎度の分類

ライト/シナモン(浅煎り)
ミディアム/ハイ(中煎り)
シティ/フルシティ(中深煎り)
フレンチ/イタリアン(深煎り)